以前にも書いたように、全ての人間には、美だとか民族人種血縁だとか価値という属性は備わっていない。資本家は、安いコストで高く売ることに成功し、高い内部留保率と高い内部留保実額を生産した人間に高い価値を与えている。意思の介在する余地なく身体や論理的思考を使用して生産することができなかったり、生産量が少ない人間に特別の名称を与えて差別する。差別されている人間についても価値だとか権利があるといった主張を行う者も人に価値という属性を与えているという点では差別を行う側と根っこは同じである。子供を産めない、産まない女性を揃って袋叩きにする。安いコストで具体的に言うと賃金を絞って、高く売ることに成功した者に特権を与えるのだ。生産することができないか生産量の少ない者の経済関係社会関係を考慮せずに切り捨てるのだ。生産力若しくは必要に応じて働き必要に応じて受け取るということができなくなるのだ。生産手段を持たないが生産力のある者も必要以上に働かされて必要に応じて受け取ることができないのだ。