今も、契約社員の契約を切られたり、リストラされたりして生活に困窮する者がいる一方、退職予定日から一定期間以上前に、出す出さないに自由意思が介在しない退職予定日を記載した届出を会社に提出しているにもかかわらず、届出をした日を経過しても退職させてもらえない者がいる。その人が仕事ができるからではない。下手に長持ちする商品を作られたら困る。経営者、資本家からみれば、使用人は、顧客に対して方便を言って顧客を黙らせてくれさえすればよいのである。仕事ができる人間は内部留保蓄積上邪魔な存在であるから会社としては、辞めると言い出したら渡りに舟なのである。
ブルジョアは、搾取できて、高い内部留保率を叩きだす人間を手放さないのである。ブルジョアは、雀の数は数えなくとも、ニワトリの数を数えることを忘れないのだ。金融資本家は民族、人類を滅亡させない。戦争に投融資して投融資された者に虐殺させても、女に銃後を守らせ、金融資本家が搾取の源泉となる現金を投入する子供を作らせておく。
ブルジョアやその支持者が子孫を作って養育するのも、それをすることによって新たな財産の略奪、他人に財産が移転するのを防止できるからであり、親子愛、家族の絆といった属性は備わっていない。本能や体質などないのだ。財産が他に移転すれば、取得者が全資本家に投融資を行い、産業資本を所有したり、銀行を設立し、法律上の許認可を受けて、中央銀行の属性を実体あるものにできてしまう。いつの時代も彼らの頭の中は、女は産む機械なのである。女も子供の数にカウントされる。資本家は、国家を通じて人民に自分の子供を産、ませ、ごくわずかな手当だけ与えて、養育に要する費用は、人民に負担させる。家庭は生産集団なのだ。
労働者に支給した金銭に生活費と所得の属性を与え、生活費の割合という属性を与えた部分を圧縮し、所得税を徴収する。給与をロクにあたえなければ、金融資本家が所有する金融機関から投融資を受けている消費者金融から借入をせざるを得ない。利息は金融資本家に還流する。そして、資本家は、子育ての経費をほとんど負担しないから内部留保を拡大する。会社がわずかながらの衣食(性も含む)住の世話をするのも労働力を商品と考えているからである。彼らにとって、これらの行為は、食肉の飼育、植物の栽培と同じなのである。