闘争による財産の略奪を行い、何の属性のない金属や紙切れをはじめとする物に価値という属性を与え、労働者に対する搾取を繰り返し、内部留保を蓄積したブルジョアジーは、金融業を始める。金属や紙切れを貨幣や有価証券と定義し、信用という属性を自らに与えた。金融機関、ブルジョア税理士先生、行政書士先生たちは、ブルジョアが設立した法人に信用という属性を与え、融資することによって、ブルジョアの内部留保の拡大に貢献する。
金融資本とプチブルの唯心論たる閨閥関係も今尚かなり存在する。やがて、信用という唯心論を用いて、労働者をはじめとする消費者にそれを認めさせる。取引の土台は、信用ではない。財産並びに権利の量である。金をはじめとする財産並びに権利の量(資本)を増殖させることの土台は搾取関係であるにもかかわらずにである。
金をはじめにとしたのは、主人を持つ土地の所有に基づく経済関係から、労働力を搾取して貨幣を増殖する、すなわち貨幣は主人を持たない経済関係に移行させることに成功していることによる。彼らは、自分たちを批判する者に対し、名誉棄損や信用を失墜させたという唯心論を用いて、反撃するが、金もうけができないから憤慨しているのだ。大マスコミや経営者は営利事業を行っているのであるから言論の自由は存在しないのである。恐慌は、科学的問題提起及び推論をやめて、唯心論により力づくで取引を成立させ内部留保を拡大したことによるのであって、需給と供給のバランスが崩れたという唯心論に基づくものではない。