消費税法は、仮払消費税、仮受消費税という言葉を創設し、そこに預かり金という方便により、取引金額の一部が税金であるとの属性を与えているのである。すなわち、経済取引における事実関係から離れた唯心論により税金という属性を与えているのだ。これにより、ブルジョアジーが零細業者から安く物を買い、物を売り、低所得の消費者や零細事業者からく消費税を根こそぎ取り、国家すなわちブルジョアジーに献金する。仕入零細業者に対しては対価を絞って多くを支払わない。すなわち、ブルジョア自身は、仕入業者を通じて献金する金額を少なくする。しかも、給与と異なり、人材派遣会社に対する支払いは仕入税額控除の対象とされているから、租税コストを圧縮して内部留保を拡大できるのだ。社会保険料名目の税金も負担軽減できるのである。消費税は、稼いだ者に重く課税することなく広く薄く税を徴収するから公平な租税であるというのは方便である。