車椅子、補聴器、松葉杖などを購入した場合、医師の診断書、処方箋その他通院に必要であることの指示書を医師に頼んで書いてもらわないと医療費控除が受けられない。日常生活に不便を障しているのにそれだけではだめだというのである。体が不自由な人間が日常生活を送ることがどれだけ大変か、出向いて書類を書いてもらうことがどれほど大変か想像力が働かないのであろうか。ブルジョア国家は、社会福祉を縮減するくせに、軍隊をはじめとする権力装置の給与を彼等に負担させようというのか。ブルジョア税理士先生は、高齢者や障害者を努力しない人間と定義して、彼等を嫌っているのか、自民党税制民主党税制に味方する。限度額があるとはいえ、補償範囲を狭くしている営利法人である生保に払った保険料や経済上、社会上の問題を起こして仮病を使って病院に雲隠れした経営者や政治家の医療費は控除されるのにである。病院は権力装置の一類型なのか。