社名入りの酒を造ってもらい、それを得意先に配布した場合の税務上の取扱いはどうなるか。全ての者には歓心を買うであるとかの属性は備わっていない。歓心云々は、実体のない観念である。配布の目的など方便にすぎないから、交際費か否かの判定を行う上でどうでもよい。事業関係上、経済関係上それを贈答する必要があったか否かにより判定されると考えられる。当該贈答品という予算とい経済的制約のある物量的スペース、消費可能期間内という経済的社会的制約内で、贈答を行う側の法人の社史、取扱商品、サービス内容等の宣伝を周知させることが可能であったか否か等あらゆる面から判定されることとなる。